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ミーメーシス 再提示、再現、再生

何回かの春、吉野の桜を写生したことかあります。去年は奥千本が咲きはじめ、中千本は満開、下千本は散りはじめでして、中千本から下山するまで、絶えることなく花びらが舞っておりました。山の中にある桜が美しいのは言うまでもないのですが、こんもりした山ひとつがまるごと薄紅色をしていたことに嘆息いたしました。

中世に描かれた桜の枝のなよやかさが、写真に撮った枝振りにも映されていたことに、だいぶん後から気づきました。その様式と写生の割合が美しいのです。
中世から近世の絵巻物をたっぷりみたあと、帰路の車窓からみる遠くの山々が絵巻の画、そのものに見えることに似ていると感じました。

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